勝手に相棒だと思っているちゃんもつさんこと橋元成朋さんが今年生誕50周年。その名もずばり「橋元成朋生誕50周年記念 ちゃんもつ大博覧会」を開催中。初日に訪問してみた。
ちゃんもつさんの演奏を初めて聴いたのがいつなのか、ほとんど思い出せないのだが、20年くらいか、そのもっと昔であることは間違いない。おそらく平成の一桁台だろう。つまり90年代初頭ということになる。シンセを山積みにしてひとり(か、ふたり)プログレを演奏していたのだった。「仙台にこんな人がいたのか!!」という衝撃とともに今もその姿を思い出すことができる。もっともプログレ界では知られた人だったようだが。
どんな経緯で親しく口をきけるようになったのかは、それこそまったく思い出せないのだが(笑)、2006年の前半には「Keyboardist Union@仙台」というイベントをいっしょに立ち上げている。2005年前後には顔見知りだったようだ。その後さまざまな場面で助けてもらったり刺激をもらったりしてきたわけだが、大博覧会と称してその半生を時系列で、それも多様なメディアで見せつけられると、ずいぶん凄い人に気軽に話しかけてたんだなぁと驚く(自分に)。
フライヤーをのとおり、ちゃんもつさんは音楽だけでなくイラストも描くし文章も書くので、ギャラリー・チフリグリ(一度行ってみたいと思っていた)に所狭しと「陳列」された作品の数々を見ると、「なるほど、これは博覧会だなぁ」と納得できる。文字でも絵でも音でも、会場全体がちゃんもつさんの「金太郎飴」状態と言える(笑)。何を見ても、どこを見てもちゃんもつ100%という感じだ。私程度のおつきあいでもちゃんもつさんという大木からさまざまな幹が、枝が伸びているのがよくわかる。見応えたっぷりであった。
ちゃんもつさんを初めて認識したのが90年代と先に書いたが、1984年の某高等学校吹奏楽部の定期演奏会で、すでに演奏を聴いていたことが今回の展示で判明。当時一学年下の高校生の自分が、ホルン吹きの橋元成朋さんをもちろんそうとは認識していなかったが(笑)。展示されている定期演奏会のパンフレットや演奏曲の話から「あ、それオレ見たわ!」と。なんか、ご縁があったんだな、きっと。
着ているシャツが同じ柄の色違いという奇跡
来年私も同じく生誕50周年を迎える。自分もこういうの、やった方がいいのだろうか。なんてことを考えつつ作品を堪能していたら、キャプション(作品紹介の札)がいちいち面白い。訊けばすべてちゃんもつさんが作られたという。この1点だけでも「あー、オレには無理だな」と思わされた。ちゃんもつさんのようにギャラリーの4辺を埋め尽くせるだけの作品がないし、そもそも過去作品のキャプション製作なんて、自らに鉄槌を下す行為に他ならない。
無理ムリ。オレには無理。
橋元成朋生誕50周年記念
「ちゃんもつ大博覧会」
12月2日(土)18時から音楽会
入場料3,000円 ドリンク代別。